*peridot
「うえきの法則」全般(アニメ版/漫画版)の感想ブログ。
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第39話「閉ざされた心の法則」
2005年12月26日 (月) 23:59 | 編集
 久々のリアルタイム視聴でした。しかしうっかりしてアバンを見逃してしまったり。まあ再見の楽しみが増えたのでいいか!
 で、期待のマリリン戦。

 原作では何度読み返してもぐっと来てしまうのです、このマリリンのエピソード。
 いわゆる「不幸な過去」ならこれまでにも山ほど出ているし、パターンとしては取り立てて珍しいものでも無いのに、なぜここまで感情に訴えるものがあるのか。
 それは、ひとえに演出力の向上によるものだと思うのですね。
 マリリンの心の内にあるものを見抜き、「戦わない」ことを選ぶ植木。幾度ものフラッシュバックを挟み込んで、少しずつほどかれていくマリリンの記憶。
 そして一気にあふれだす感情。

 原作者・福地翼先生が、バトルのみならず描写・演出面においても、ひとつの階梯を昇ったことを提示してくれるものでした。

 で、アニメにおいて、どれだけ表現してくれるのか、期待半分不安半分でおりましたが、絵コンテ・田頭しのぶ、演出・わたなべひろしに加え、原画陣にも力が入っており、満足の行く出来でした。
 っていうか原作を知っているだけに、途中でけっこう泣けてきてしまったのは秘密だ。

 結果だけを見るならば、マリリンの自滅で終わった肩透かしのバトルでしたが、ここで大事なのは戦闘そのものではなく、喚起される感情の重み。
 何を望むのか。何の為に戦うのか。
 ……って書いてみて気がついたけど、「Falco」の歌詞に近いものがあるなあ。テーマに沿っているという意味でも、あれはやはり名曲でした。

◇Aパート
 マシュー戦の後始末から。回想のマリリンチームの可愛らしさと、その後のマシューの涙、そして泣き顔を覆い隠すかのようにてのひらを顔に当てる仕草への一連の動きが、ぐぐっと感情を盛り上げています。
 それに呑まれず、マイペースの佐野がむしろほっとさせてくれる、ナイス効果。

 ゴーストのストライキは原作通りですが、ちょっと唐突。っていうかゴーストが点数を教えてくれることの前振りがカットされていたので、いきなり点数を要求する佐野に、そんな便利に使えていいのか? と思ってしまいそうな……あれ? カットされていなかったっけ?(軽く混乱中)どうせならマシューの手当てをして貰えない、ということの方にツッコミ入れて欲しかったかもなーと。

 場面は植木V.S.マリリンへ。
 壁にもたれている植木の、髪の覆いかぶさった横顔が何か良かった。というか、とにかくダメージを受けっぱなしの今回の植木ですが、使いまわしで無しに毎回ちゃんと「痛い演技」をつけてくれていたのがナイスです。いや痛いのはイヤだけど。でもナイス。

 電光石火(ライカ)で突き放そうとしたのを追いつかれて殴られた後、植木が立ち上がるシーンなどは、顔が見えないのに本当に格好良いなあと。でもって、ここ、背景を動かしながら立ち上がらせているのがちょっと面白くて、思わずビデオで二度、三度と見返してしまったり。良く使われる手法なんでしょうか?

 正直、前半の戦闘は、若干の引き伸ばし感と説明台詞の多さによるテンポの乱れは拭えなかったのですが、細々ととにかく無駄に動いているので、ほとんど気になりませんでした。アニメって楽しい。そういうこと。
 それに大体、ここで植木がえんえんと説明していることって、結局戦闘の結果には繋がっていないわけですから(笑)。
 ただ、注目すべきは、植木の「勝てる可能性」を示唆しているということ。カウンターを喰らわすことが出来たなら、マリリンが手負いということもあり、まっとうにバトルを続けていても、勝敗の行方は分からないもの(植木の勝利寄りで)になっていたでしょう。

 しかし、その一撃のチャンスを捨ててしまう植木。
 マリリンの拳に半ば隠された涙が、観る者をはっとさせ、そしてすれ違う瞬間、植木の拳がわずかに緩む……僅かな時間に詰め込まれた、見応えのある絵の数々。
 でもってマリリンの閉ざされた心を開く鍵である言葉、「本当は戦いたくない」でもって、前半は締めくくられます。

◇Bパート
 原作コミックスと見比べながら書いていて気がつきましたが、今回は原作二話ぶん。で、Aパートが124話、Bパートが125話と、きっちり前半後半で分かれていました。超速で飛ばしてきた「うえき」なので、なんだか物珍しい。

 戦いたくない奴とは、絶対に戦わないと告げる植木。
 これがつまり、マリリンへの赦しになっている。
 己の心を、記憶を封印して、望まざる戦いを続けてきたマリリンが、突然「戦わない」と宣言されてしまう、そのことによって。

 ちょっとここでお断りを。
 このブログの感想では、上記のようにいろいろと屁理屈をこねていますが、原作、もしくは脚本や演出の時点で、これらの筋や意味を全て意識して詰め込んであるとは、思っていません。
 ただ、作品としてノっている時に、無意識のうちにすべてが繋がることがある。それに対して、ファンの視点として、後付けにも似た補完をしているだけです。
 いや深い意味は無いですが、一度は書いておこうかなと思いまして。「信者視点」の一言で済ませれば、話は簡単ですけれど(笑)。

 閑話休題。
 ここらから、マリリンの表情の見えないカットがちょっと多めのような気がします。この後の回想シーンでは、マリリン視点の構図が多く使われているので、より入り込めるようにと意識しているのもあるのでしょうか。
 そして、マリリンのレベル2、発動。普通に格好良いアクションシーンで、思わず引き込まれました。この見せ場の作りっぷりには素直に敬服です。
 しかし、回想のフラッシュバックで緩急をつけて。このへんも上手いなあ。

 小さいマリリンにかぶさって流れはじめたインストVer.の「No Regret」から、マリリンが倒れるまでのシーンは、正直泣けます。
 作中にBGMとして使うには、前回の佐野戦の時といい、なかなかのハマり具合を見せてくれる曲だと思っています。
 すべてを思い出し、自分を騙していたことに気づいてしまったマリリン。その壊れる様、絶叫が、しかし物悲しい。晴れた空さえも、濁り、曇らせるほどに。

 でも救いは残っていて、それはやはり「仲間」という言葉で。
 植木がマリリンを背負って歩く場面、原作から大好きなんですが、音楽と相まって感動もひとしお、と思ったら!
 あのー、その止め絵は微妙なんですがーがーがー。
 ……なんだか、最後にオチをつけられてしまったような気分です(笑)。

 でもって次週への引きに、あいちんの「能力わかっちゃったかも」発言&いかにもな予告。この引きも原作そのまんま。しかも13巻最後のページだったので、原作を週刊orコミックスでリアルタイムに追っていた人は、さぞや悶々としたことでしょう。
 アニメで初見の人にも、この悶々をプレゼントってことでしょうか!

 っと、予告に、物凄くさりげなく出ていた放映時間変更のお知らせ。次週01/02(月)AM09:30より放映となります。
 どうぞご注意を。

 ちなみに私は帰省&旅行に出ますので、感想のアップは早くても01/09か、ひょっとしたらもう少しかかるかもしれません。
 ビデオ無事に録画できますように!

【スタッフ】
脚本:紅優
絵コンテ:田頭しのぶ
演出:わたなべひろし
総作画監督:堀越久美子
作画監督:原田峰文

【ゲストキャラ】
神様:小杉十郎太
マリリン:雪野五月
メモリー:茅原実里
バロン:銀河万丈
マシュー:三木眞一郎
マリリンの父:岡野伸八
仲間:三浦崇史
チンピラA:井上拓哉
チンピラB:中村雅人

【原作コミックス該当箇所】
第124話 楽しい?(13巻)
第125話 戦って!(13巻)
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01/30までのサブタイトル
2005年12月21日 (水) 23:35 | 編集
 毎度おなじみ、ネタバレ大有り今後のサブタイトル予定でございます。

 年末年始、放映休止無しで突っ走るらしい「うえきの法則」。
 01/02は特番スタイルで、いくつかのアニメ番組が朝に同時放映される、その枠の中に組み込まれている模様です。
 若干情報が錯綜している様子でもありますが、ゆめゆめチェックを怠りませぬよう、皆様心して良きお正月をお迎えください。
 初笑いも初泣きも、「うえき」でどうぞ。なんつって。

 ……とか言いつつ、私は正月から帰省&旅行に出ますので、観ることが出来るのは一週間後になるのですが。
 ビデオ、無事に録画できますように……。

 では、行きます。
12/26 #39 閉ざされた心の法則
01/02 #40 素晴らしい「あい」の法則(AM09:30放映予定)
01/09 #41 本物と偽物の法則
01/16 #42 バロウチームの法則
01/23 #43 ぶりっ娘ポーズの法則
01/30 #44 植木・レベル2!の法則
 またこう、直球な……。
 いろいろ直球すぎて顎外れそうです。そして、案外スパスパと話は進むんだなあと。
 バロウチーム戦は実際、原作で割かれたページ数もそう多くは無いのですが、鈴子戦&佐野戦はサブタイにすらならないですかそうですか。

 とにかく気になるのは、全何話になるのかということ。それによって、最終回近辺の展開が分かるかな、と。
 日本シリーズや年末年始特番で潰れた週が一回も無いわけですから、単純に数字で割るなら全52話になるはずですが、さてはて。
第38話「佐野・覚醒!!の法則」
2005年12月19日 (月) 23:32 | 編集
 年末年始。「うえきの法則」は、何と放映を一回も休まないらしいです。01/02は時間帯を朝に変更しての放映とのこと。
 くれぐれも、お見逃しのありませんように! お話は佳境、ことに01/02はアレですから。アレの話ですから。

 っと、それはともかく今回のお話。
 佐野主役の良エピソード、なんですが、作画・テンポともに今ひとつで、かなり残念でした。アバンで先週の良作画を見せられた後だけに、なおさら。
 でもって例によって例の如く、佐野の限定条件は無視されまくり。
 限定条件については、「ああ、そこで鉄色じゃなく手ぬぐいの白色でさえあれば、辻褄が合うのに」と思わせる場面も多々あり。原作ではきっちりモノローグと台詞で使い分けているのに、どうしてアニメになったらこうなんですか……。
 脚本から演出・絵コンテ、作画、色指定に至るまでのラインが、うまく動いていないのでしょうか?

 佐野は、ドグラマンション編での植木との対戦といい、なんだかメイン回に恵まれないなあ。
 しかしそれを補うかのように、マシュー@三木眞一郎氏のいろんな意味でのいやらしさが、全体を盛り上げていました。原作では殆どの台詞にハートマークがついていたんですが、それを喋りで見事に表現(笑)。
 これで退場になるのは惜しいですが、来週もちょろっとだけ戦闘後の会話があるかと思うので、期待しております。

◇Aパート
 マリリンと植木の対峙から。
 下の原作該当箇所には第122話からと書きましたが、このへん少しだけ第121話を含んでいます。コミックスにして6ページくらいでしょうか。
 植木によるマリリンの能力の考察。「短い時間を長い時間に変える能力」というのは、おおかたの予想通りではありますが、そこに至るまでの思考過程がそれなりにしっかりしており、また快刀乱麻(ランマ)でわざわざ確認までしていることで、裏づけの説得力があります。
 ちなみにテンコとの会話のかけあいで説明をしているのは、ナイスなアレンジ。でもテンコが喋る時は、カットインで画面上に顔を出してあげて欲しいなーとか思うのは、贅沢なんでしょうか。

 能力を解き明かした植木に、さらなる細かい部分まで教えてしまうマリリン。このあたりが、マリリンというキャラクターに彩りを添えて。しかしオープニングのイメージとは、未だ結びつかず。
 来週を待つのみです。はい。

 場面変わって、佐野V.S.マシュー。
 緒戦が温泉妄想対決ってのはどうかとも思いますが、楽しい可愛いので個人的にはOKであります。佐野の温泉には猿がいるのがポイント高い。

 ……それはともかく。
 力の差が歴然とした、佐野とマシューの戦い。
 奇襲をかけようとした佐野を捕まえて、「こっちは2本残っているぞ」というマシューが、とてもわかりやすく問答無用の「差」を表しています。物量の差。

 絶対的な力、もとい「能力」の差。これは何つうか切ないもの。一般論に置き換えると、才能の差とか、そういうものにもなりそうで。
 しかし「うえき」の世界において(あるいは正しき少年マンガの世界において)ただしき想いで真っ直ぐ強く願うことは、その差を飛び越えるただひとつの鍵に成り得る。
 そうして目覚める新しい能力、レベル2。

 ここで犬丸地獄行きの回想を持ってくるのは、盛り上げるには上手いやり方とは思うんですが、上記の「熱さ」を少なからず削いでしまっているような気がしないでもなく……。
 しかし弾丸が逸れるのは、アニメで観てきっちり格好良くて嬉しかったです、はい。

◇Bパート
 神様の解説は、アニメで観る(聞く)と、ちょーっと蛇足っぽい気はしますが、上に書いたこと、そして「強くなりたい」という気持ちがむしろ「うえき」という作品のテーマであり、植木の抱く正義の体現でもありますので、ここは目をつぶって。

 ……それと、そのう、「植木のレベル2」へ向けて、しておかなければならない説明も含まれておりますので。
 アニメではしばしば、このへんの大事な伏線がすっ飛ばされていますんで、むしろちゃんと説明されてびっくりしました(笑)。

 場は戻って、レベル2開眼の佐野が繰り出す作戦、逆襲。
 余裕こいてるはずのマシューが、どんどん必死に、焦りを表に出していくさまが面白い。それと同時にキレて行く様子も、加速していくテンションが心地よいです。

 この戦闘のキモは、マシューが脳裏に描いたバトル終息点と、佐野が描き出したそれとの差。どこまでを「読みきって」いるか、の差。
 一枚上手で読みきった佐野の、最後のキメ……逆さま状態での不敵な笑みが、どぉんと出てきた時の快感は、なかなかのものでした。

 バトルの駆け引き内容は、未だいささか強引ながら、観ている最中の騙し騙され具合は、初期と比べて格段の差があり、かつストーリー・演出面の強化もあって、魅せる力が増しているのがありありとわかるエピソード。それが、この佐野V.S.マシュー戦でした。
 マリリンチーム戦から作者覚醒と言われているのも、むべなるかな。

 ちなみに、来週のマリリン戦は、個人的にかなり好きな部分なんですが、「アニメディア」によると、キャラクターデザインの田頭しのぶさんが絵コンテを担当なさるとか。思い入れがあって、わたなべひろし監督に頼み込んだとのこと。
(最終話も担当の予定だそうです)

 予告の出来もよさげだし、これは、期待するしかないか……!?

【スタッフ】
脚本:川瀬敏文
絵コンテ:葛谷直行
演出:関田修
総作画監督:堀越久美子
作画監督:原田峰文

【ゲストキャラ】
神様:小杉十郎太
神補佐:沢村真希
マリリン:雪野五月
マシュー:三木眞一郎

【原作コミックス該当箇所】
第122話 実力の差(13巻)
第123話 佐野、覚醒!(13巻)
第37話「神器の弱点の法則」
2005年12月12日 (月) 23:59 | 編集
 相変わらず更新が遅れがちで、申し訳なく。

 アバンでの「植木?、あんたどこで道草食ってんの??」という森あいの台詞で、先週を思い出して、遠い目になりつつ。

 今回は作画陣がいつもとは全然違うスタッフで、濃いめながらかなり綺麗でした。というか本橋秀之氏作監(連名だけど)にはびっくりだ……。超ベテラン。不意打ちです。

 ともあれ、マリリンと植木のいい表情がたくさんあったので、まずは満足です。マリリンのもこもこな髪の毛は、こうやって動いているのを観ると、アクション映えするなーと発見したりして。植木の顔も、普段はわりと、いかにも設定資料の表情集から持って来ましたよ?というものが多いのですが、今回はちょっと違っていた、ような。まあ素人目ですけれど。

 ただ、個人的な今回のクライマックスは、回想シーンでのネロの再登場だったりして。中田譲治さんの声が、ほんとにほんとに素晴らしい。
 チョイ役にベテラン&人気声優を起用することについては、賛否両論あるかと思いますが、このエピソードにおいてこれだけの重みを生み出すことが出来たのは、やはり声(演技を含めて)の功績があってのことかと。
 ネロの表情がまた、良かった。アニメキャラクターに「良い演技」をされるのには、弱いです。

◇Aパート
 マリリンの圧倒的な強さが、いっそ魅力的です。メモリーとマシューを問い詰める声のきつさ、瞳の光の強さ。どこを取っても綺麗で。

 ヒデヨシの視点から見る序盤。ここからしばらくは、原作をほぼそのままになぞっています。
 マリリンと佐野の、戦いというよりは一方的な痛めつけで、観ていて痛い。マリリンの容赦の無さの与える怖さが、痛さに繋がっているのでしょう。
 為すすべも無く見守るだけのヒデヨシの視点であるから、なおさら痛そうに見えて、辛く感じられるのかもしれません。

 そして、一人逃げ出したヒデヨシの回想。先にも書いたとおり、ここでのネロ、そしてヒデヨシの会話の応酬での表情と声の演技が、ほんとに良かった。バックに流れるオープニングのインスト(ピアノVer.かな?)もまたぐっと来るものがあります。
 回想のラスト、笑う子どもたちのなかに、ちゃんとケンタロウや、その他にも第27話「ヒデヨシの法則」に登場した子がいてくれたのも、ポイント高し。

 で、回想を挟んで、ヒデヨシが舞い戻り、得意のセコ技で佐野とあいちんを救出するわけですが。
 ここで、ヒデヨシがいわゆる「決意を固めて戻る場面」をカットしているというのが、定石を微妙に外しつつストーリーのテンポを良くしているのではないかと思います。
 だらだらとモノローグで逡巡するシーンを入れてもだれてしまうし、まして助ける方法がほんとセコ技、ギャグテイストアリアリですし、これは正解だと思うのです。「うえき」独特の省略テクの、地味な発現として。

 場面かわって、立ち往生している植木。わりと間抜けなシーンでもあるんですが、植木の必死さと壮大すぎるBGM(笑)で、そうは見えなかったりして。
 で、必死さ極まれる、といったところで風の音とともにCMへ。
 雰囲気のある切り方をしてくれる!

◇Bパート
 風の音から、再開。
 しかし場面は佐野・ヒデヨシ・森あいから。
 せっかく逃げ出すも、マリリンがあっという間に追いついて、ヒデヨシは即リタイア……ああ、なんていうか。お疲れ様ですハイ……。

 ここで初めて、マリリンの能力の一端が見えるわけですが、さらりと流しているのでなかなか気づきにくいかもしれません。
 むしろ、さらに隠されたもの……能力を使った=さりげに本気モードに移行しつつある、ということのほうが、この場では重要でもあるし。

 ところでちょっと脱線しますが、このへんから原作の絵もかなりパワーアップしていて、ことに森あいの可愛らしさが尋常でなくなっています。
 この、涙目でマリリンに反論する場面も、原作ではうるうる目の表現がどっきゅりツボにハマってしまって、大好きだったんですが……アニメだとやっぱり、爽やか系になってますね。良くも悪くも。
 しかし、補って余りあるのが川上とも子さんの演技なので、全然オッケーなのです。音楽も動きもあるし、アニメと漫画、両方であいちんの可愛らしさを堪能できて、むしろラッキー気分ってなもんですのよ。

 閑話休題。
 すっかり悪役顔で佐野にとどめを刺そうとするマリリンを、すんでのところで(と言うには余裕っぽく見えますが)止めて、植木登場。
 相も変わらずBGMも格好良く。
 ここの音楽、李崩との修行話あたりから頻繁に使われるようになった旋律のアレンジなんですが、もとの曲がわからなかったり……新しいテーマ曲? にしては、どこか耳に馴染みがあるんですが。分かる方いらっしゃいましたら教えてくださいまし。
 ってまた話が横に逸れてるっぽいですが、まあ置いといて、弱点をあっという間に克服した(というより、出逢った時にはもう克服済だったというのが何だかなーサブタイトルのつけかたが不思議だなーです)植木の、神器連発でのバトルが、わりと久々に痛快。
 これまでの天界人というアドバンテージに頼っただけでなく、ちゃんと弱点もあって、それを使いこなすようになったがゆえの、観ていての楽しさ、気持ちよさもあり。
 さあ行くぞ! と思ったところに、神様からボーナスタイムのおしらせ。
 ……「初めに言ったとおり」って……ボーナスタイムのこと、スルーしてなかったっけ……。
 ちょっとビデオを見直さないと分からないですが、確か言ってなかったように思うですよ……。細かいところでミスがあるのは、かなしひ。

 まあ、それはともかく(無理矢理)ボーナスの10点ペンダントの持ち主が発表され、それぞれの追いかけっこ、それぞれのタイマンバトルが開始。
 まずは顔見世程度に、マリリンと植木とのバトルが描かれたわけですが、これがまあ面白くて。
 マリリンの能力が何であるかをすでに知っていて観ると、アニメでの演出がどんな風に為されるのか、どう生かされるのか、期待でいっぱいでございます。

 次回以降はある程度並行して描きつつ、それぞれにスポットをあてていく形になるのでしょうか。
 まずは佐野、でもって植木、そして……うむうむ。
 楽しみな年末年始。味わい尽くしたいものです。

【スタッフ】
脚本:荒木憲一
絵コンテ:西森章
演出:飯村正之
総作画監督:堀越久美子
作画監督:本橋秀之・古田誠

【ゲストキャラ】
神様:小杉十郎太
マリリン:雪野五月
メモリー:茅原実里
マシュー:三木眞一郎
ネロ:中田譲治

【原作コミックス該当箇所】
第119話 逃げ道(13巻)
第120話 死なすか!(13巻)
第121話 追わせねぇ!!(13巻)
第36話「仲間の証明の法則」
2005年12月05日 (月) 23:59 | 編集
 更新は遅め。残業ありの仕事中につき、来週・再来週も遅くなるかと思われます。ああ、リアルタイム視聴の生活に戻りたい。
 それは置いといて、今週もまたマリリンチーム戦。サブタイトルの「仲間の証明」という言葉が、良い選択だなあ、と。

 割と地味な話、というか小技の連続、ひっくり返しをさらにひっくり返す、そういった積み重ねで構成されたバトルですが、根底に流れ続ける、戦いにおける「仲間」、また「仲間」であるとはいったい何なのか、というテーマがしっかりと貫き通されているために、小難しい台詞の応酬ながら熱さの削がれることが無い。

 森あい、ヒデヨシ、そしてやっぱり佐野。みんな頑張って、熱くて、良かったです。

 長広舌の応酬や、メモリー・プティング・マシューと初出の能力があるため、微妙にテンポの良くない部分も散見されましたが、それを補う力となっていたのが佐野、ひいては保志総一郎さんの演技だったかもしれませぬ。
 個人的には、マシュー役の三木さんも、昔から好きな(ファンというのではありませんが、いい声、いい演技だなぁと思うという意味で)声優さんですので、耳福でした。この先のマシューメイン話が楽しみ楽しみ。

 そうそう、PS2ゲームのCMが入っていましたねえ。どう見ても(略)なのですが、きっと買います。買うことでしょう。ああ、とにかく貧乏をどうにかしないとなあ……キャラソン第二弾もまだ買えてなかったり……。

◇Aパート
 マリリンチームと対峙するも、活路を探そうとする佐野。熱い奴なのにこういう場面では頭脳派で司令塔である、というあたりが、わりとギャップがあり、魅力になっていると思います。
 ヒデヨシの能力を活用しての脱出は、なかなかのもの。そして、そんな佐野に、ワクワクゾクゾクしているマリリンが、可愛らしいのにサイコな感じで(でもやっぱりカワイイ)。

 このあと、佐野達に追いついた時にマリリンが言う台詞「そろそろ、よろしいかしら。」は、原作では「作戦は、まとまりましたか?」でした。これはつまり、マリリンは佐野が作戦を練る時間をあえて与えたという解釈が出来るのでは無いかな、と。
 戦いをより楽しむために。まあ、脳内補完に近いかもですが(笑)。

 ところで今回、ちょっと解せなかったのは「その頃、植木は……」のカットインです。ギャグシーンサービスはむしろ歓迎なんですが、この事態に至る理由(かつ、後への伏線)はさくっとカットしてあるっていうのは、いったいぜんたい。どうなっちゃうんでしょう。

 戦闘の流れについては、こまかなアレンジをほどこして流れをスムーズにしようと頑張っている感じなんですが、それ以外の部分で細々としたフォローがきいていない気がして、ちょっと残念でした今回。

 しかし、この後のあいちんが佐野をかばう場面は、動き・声つきで観ると、普通に名場面で良かった。無茶するなぁ(byマシュー)と思わせて、実は涙目でふるふるしてるあいちんが、最高です。

◇Bパート
 そして順番として、ヒデヨシが活躍、と。似顔絵の能力は、ほんと地道に役に立つ。けれど使いこなせるのは、佐野とかヒデヨシとか福地先生(笑)くらいなんだろうなあ。 
 似顔絵が凄くヘンな顔なのもナイスいやがらせ! ここ、原作ではメモリーが書き文字台詞で「しかもこの顔スッゴイムカツクー!」と言っておりました(笑)。

 すべては罠の把握の為に行ったこと、と言ったあとの台詞、ここにも微妙な台詞の流れがあったのは、観ていた人ならみんな気がついたでしょう。そう、佐野の「目ぇ瞑ってても歩ける」という台詞。この後のマリリンチームの作戦、煙幕で隠す、が無意味じゃないかと。これは凡ミスなのか……佐野の誘導の、さらなるブラフなのか……高等すぎですっ。

 プティング脱落で、マリリンチームの戦闘力が大幅にそぎ落とされ。ここで、マシューが能力を披露。
 腕を六本腕にする能力。って、これもまた反則級でございます。しかもその腕から繰り出すは銃撃。
 マシュー@三木眞一郎氏の「……ラジャー」の一言がまた、恰好良かった。

 マシューV.S.佐野の対峙。ちょっと分かりにくかったと思うんですが、佐野が放った手ぬぐいのブーメランカッターは、前からのが囮で、それを銃撃している間に背後から当てようとしています。しかしマシューにはきっちり見抜かれて、なおかつ能力をクズ扱いされ。
 ここでの「そんなもんは、クズだ」の台詞も、いいなあ。しみじみと。

 マシューの銃弾から、森あいとヒデヨシを守る佐野の図、ここが実はオープニングに採用されたシーンなわけです。そのまま使ってくれなかったのは、ちょいと残念。
 オープニングの原作引用シーンは、これが初の登場でした。

 最後に、クローズアップされる言葉……「仲間の証明」。
 メモリーが語るそれと、佐野が語るそれには、隔たりという言葉だけでは表せないほどの相違があり。
 さらにはマリリンの帰還で、いったいどちらの「証明」が為されることとなるのか。
 ……次回へ続く。
 マリリンが出ると、明らかに空気が変わるのが面白いなあ。

 次回は、ようやっと植木が合流……そしてヒデヨシ頑張るの巻? 絵が綺麗っぽいので、そっちの方でも期待しておきまする。

【スタッフ】
脚本:鈴木雅嗣
絵コンテ:湖山禎崇
演出:神原敏昭
総作画監督:堀越久美子
作画監督:小松信

【ゲストキャラ】
マリリン:雪野五月
メモリー:茅原実里
マシュー:三木眞一郎
プティング:福原香織
ゴースト:早坂愛

【原作コミックス該当箇所】
第116話 仲間の戦い(13巻)
第117話 助け合いの力(13巻)
第118話 仲間の証明(13巻)
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