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「うえきの法則」全般(アニメ版/漫画版)の感想ブログ。
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第45話「過去からの攻撃の法則」
2006年02月06日 (月) 23:59 | 編集
 第23話「植木VS十団の法則」以来の、絵コンテ・演出・作画監督の布陣。
 前半のバロウ戦のアクションもさることながら、バロウの回想シーンの演出、ラスト近く春子さん登場時の軽快な動きなど、全体的に質の高さを感じさせる出来で、しみじみと堪能。
 電光石火(ライカ)の動きって、アニメーションとしていくらでも遊べるものだと思うので、もっともっと魅せて欲しいものです。ってのは贅沢なのでしょうか……。

 今週もアバンから本編。先週のおさらい、植木のレベル2についての解説を、キルノートンが言っているのがちょっといいですね。なんてったってIQ179ですから、解説には最適かもしれません。
 マリリン、李崩も挟み込んで、ライバルキャラが全員勢ぞろいして見守る中、対峙する植木とバロウ。
 バロウの「僕の過去も消して欲しい」という台詞。

 もともと原作でのバロウの過去回想は、実はたったの8ページしかありません。ゆえに、アニメでは膨らませざるを得ないだろう、むしろどう肉付けしてくれるものか、と、楽しみにしていました。
 個人的には、唸らされる部分もあり、違和感を感じる部分もあり。

 まあ、原作でも割と唐突感のあるエピソードではありましたし、前後を照らし合わせるとバロウの言動が矛盾してしまっている部分も多くあったので、これはこれでアニメの解釈として素直に楽しむことにします。

◇Aパート
 出だしからバロウの「過去の映像」。アバンの台詞を受けて、心情が継続しているのが面白い。
 植木の覚えたてのレベル2と、磨き込まれたバロウの能力での対戦が、良好なアクション作画でもって描かれ、見応えがあります。
 しかしバロウの「甘い甘い甘い甘い甘いよ!!!!」が、単なる戦闘中の台詞になっちゃっていたのは、ちょっとかなり淋しかった……楽しみにしていた台詞だけに。いやカットされなかっただけマシなんでしょうか。ここはどうにかして気持ちも入れ込んで欲しかったです。
 とは言いつつ、アクションが気持ち良かったので、不満に感じるヒマもなく。と、バトルに見とれていると、バロウが放つ鉄(くろがね)でもって回想へと切り替わる。これが実に効いていました。

 原作の台詞から読み取る限り、押し込み強盗だと思って鉄を放ったこれが、バロウが初めて神器に目覚めた時らしいです。
 それだけ侵入者に感じた恐怖心が強かったのだ、というニュアンスが込められていたわけですが、これが、アニメでは描写されなかった為、「泥棒と間違った」という台詞がいささか間抜けに聞こえてしまったのは痛かった。押し込み強盗を泥棒に言い換えた為、語幹から受ける印象がまるで違うのも原因でしょう。

 しかし、音楽の効果も含めて、終始悲愴な雰囲気が漂っていたのも、アニメならではの演出・解釈で興味深かったです。
 原作では最初、笑顔のバロウから始まりますから。この回想。

 閑話。
 ライバルキャラクターに不幸な過去あり、というのは、バトルのみならず少年マンガの典型ですが、それを単にお定まりのものとしてパターン認識するのは、目を曇らせることになるのみだと思うのです。
 エピソードの本質を見抜くべし、というスタンスなわけで。
 ことに「うえき」の場合、序盤と終盤で、ライバルキャラの心情の描き方に顕著な違いが生まれています。
 描写力・画力の向上。そして、作品のカラーやテーマがきちんと打ち出された、エピソード&キャラクター造形。
 そのへんも含めて楽しまなければ損だよね、と。

 閑話休題。

 描かれるのはいつも青い空。
「母さんの心を取り戻す」ために「うまい絵を描こう」とするバロウ。その目的と手段が、いつか取り違えられて、しかも叶うことはなく。
 絵ではとうとう取り戻せなかった感情を、負の方向から動かしてしまうのが、やはり神器であり、と。
 このあたりの流れは、なかなか良かったとは思うのですが、うーんうーん。
 マーガレットと出逢った時のバロウの台詞もまた、絵に絡めたものにすべて変更されていたのは、何だかなあと思ってしまった。
 ここの台詞がとても好きだったもので。

 そして、シチュエーションを微妙にいじった為に、オープニングのバロウのカットとは合致しなくなっちゃってます(笑)。
 まあこれはご愛敬ということで。

 神器を忌々しいものと断じるバロウ。しかしその神器には、原作では、青空の模様が宿っていました。
 母に見せたい、伝えたいと思った、青い空。
 追い求めたものが、切り捨てたもの。このへんの、バロウの内部での矛盾も、なかなかに考えさせられる奥深いものであります。

◇Bパート
 アイキャッチが新しいものに!?
 植木単独というのは……もしやこれから毎週、ひとりずつ取り上げてくれるのかなあとか期待と妄想が広がります。

 バロウ戦は、収束へと。
 色々と改変されて、その色々は個人的には微妙な要素が多かったのですが、ひとつ文句無しに素晴らしいと思ったのは、「過去を消すんだ」と言われて、この土壇場で逡巡してしまうバロウ。
 バロウの葛藤もですが、キルノートンの叫びが、ただのチームメイトとしてのみならずバロウを心配している風に聞こえたのが、何とも言えず嬉しかった。

 幼いバロウの過去の記憶がプレイバックする演出も、なかなかに感動的。
 ただ、原作では佐野の推察により一応言及されていたバロウの能力の限定条件(映像化出来るのは、自分と自分の放った技のみ)が、まるっきり無視されちゃっていますが……。

 感動的な演出の為に、バトルのルールという「うえき世界における最重要事項」を崩すのは、正直どうかと思わないでもなかったり。
 ……まあアニメではこの限定条件、出していないし。ぎりぎり許容範囲でしょうか。

 決着のついた後、バロウを囲むキルノートン、ディエゴスター、バンの図が嬉しかったなあ。「うえき」の世界で最も優先されること――友情、仲間を思う気持ち、それが表されていたので。
 甘い? クサい?
 いいんです。少年マンガなんだから。

 三次選考は終了し、物思いに耽る神ちゃん、そして神補佐。
 あのアイスの予選にこんなふかいいみがあったとはー(棒読み)……アニメのみ観ている人、またかつて原作を追いかけていた人の、果たして何割が、この展開を読めたでしょうか。
 ……告白しますよ。私は読めませんでした! 原作をコミックスで一気読みしちゃったってのもありますけども。

 そして魅惑の回想、オープニングで実に印象的な登場を果たしていた植木春子さんの登場。

 ポニーテール最高。長いスカートのセーラー服最高。いずれも、年代としては七十?八十年代くらいのものでしょうかねぇ。
 個人的に、ツインテールには全然萌えないんですが、ポニーテールは、短いちょんちょりんも長いゆらゆらしっぽちゃんも、大好きですハイ。
 しかし、Jサツ(Kサツとの言い間違い……)は、アニメで耳で聞くと、なかなかにわかりにくかったんじゃないかと思うんですが(笑)。
 声がまた、なぜここで! の林原めぐみさん。
 可愛いことは可愛いんですが、むしろ天然キャラの味のほうが前面に出ているかな? ともあれ、演技や解釈には心配無しの折り紙つき。
 来週の神ちゃんとのボケボケ会話の数々が楽しみです。

 って来週はお休みなわけですがっ。
 春子さんのエピソードや、マーガレットと神の対決、そしてそして……という盛り上がり最高潮のこの時に!
 とか言いつつ、実のところ、来週あたりまで仕事の忙しさは続きそうなので、幾分ほっとしていたりもするのですが。

 しかし二週間更新無しになるのもアレだ。
 来週はうえき関連商品についてでも、ちまちまと語ろうかと思っています。最近、買ったり買わなかったり、買ってもここで報告しなくなっていたし。

【スタッフ】
脚本:西園悟
絵コンテ・演出:名村英敏
総作画監督:堀越久美子
作画監督:辻美也子

【ゲストキャラ】
植木春子:林原めぐみ
マーガレット:池田秀一
神様:小杉十郎太
神補佐:沢村真希
バロウ:河原木志穂
キルノートン:千葉進歩
ディエゴスター:大川透
バン:竹本英史
マリリン:雪野五月

【原作コミックス該当箇所】
第141話 バロウの目的(15巻)
第142話 God when young ?若き日の神様?(15巻)
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