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「うえきの法則」全般(アニメ版/漫画版)の感想ブログ。
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第49話「十ツ星の法則」
2006年03月13日 (月) 23:59 | 編集
 テンション上がりまくり、文字通りのファイナル・バトル、いよいよ佳境、最大の見せ場に突入。

 オープニングでも気になるシーンの筆頭であった、森あい落下&植木到着シーンで、夜明けを背景に、期待に背かず「No Regret」のイントロが流れて来た時には、燃え燃えしつつも同時に思わずじんわりと。
 ああ、ここまで来た。
 そしてこの場面を大事に丁寧に作り上げてくれた。アニメスタッフさんに感謝。

 やっぱり、アバンが短ければ短いほど、本編の出来が良い説は確かだった……。
 作画についても、いつもの「綺麗な作画」が復活していて、アクションもそれなりに動いてくれて、満足ですハイ。というか総作画監督の堀越久美子さんが、今回の作画監督兼任になっていたってのが。ありがとうありがとう。
 あと二話、どうか最後まできっちりと走り抜けてくれますように。

 原作二話=アニメ一話が固まっている現状、尺的にどうしても微妙に足りなくなります。
 先週は李崩の戦闘シーンがそれを補っていたのですが、今週は、キルノートンの描写にかなりオリジナル要素が付け足されていました。
 原作を先に知っている者としては、すれすれのラインを走りながらも、うまく付け足してあったなあと。
 詳しくは後述。

 あとは佐野のマグネティック(以下略)と、バン&ディエゴスターの合体技、に、微妙にスポットが当ててあったような(笑)。っていうかきっちり出してしまうのか!? と、既読者としてはドキドキしてしまいましたよ。はい、これ、原作でも、前回の感想で書いたあおりかはたまた単なるはったりか、技の中身は明らかにはされなかった、いわくつきの代物ですから。
 ……そして悲しみのキルノートン先生……。

 ところで、何度か書いていることですが、ポニーキャニオンのレンタル版「うえき」DVDのCMが気に入りです。初代の方がより気に入っていましたが。いずれにせよ、ちゃんと「うえき」のことを分かっている、好きでいてくれる人が作ったもののような気がする。

 関連商品のCMもいろいろありましたが、個人的にはポニーキャニオンのレンタルDVDの初代CM(テロップとBGMの使い方が熱い)、カードバトルのCM(実写版「ゴミを木に変える能力」と森功至さんのナレーションが渋かった)、あとは能登麻美子さんの破壊力が抜群だったキャラソン第二弾のCM(「えいべっくす、もーど」にはファンでなくても撃沈)。
 次点でGBA版ゲームのCM(テンポのいい神器畳みかけの出だしが楽しい)が好きでした。
 関連商品のCMも、キャラソンアルバムで打ち止めでしょうか。
 ……淋しい。

◇Aパート
 夜の森を走る森あい嬢から、スタート。
 走りながら植木がマーガレットの覚醒臓器に入る場面を回想しているわけですが、今回はなにげに時間や場所が行ったり来たり、せわしなく動いています。しかし混乱することなく、むしろ集中して観ることが出来たのは、やはりテンポが良いためでしょうか。

「自分のことより他人のこと」な植木をずばずばっと言いさばいて、しかもさらりと「心配するこっちの身にもなれっての」などと言ってしまう森あいがスペシャルに可愛いです。そして、その台詞を聞いて、困ったようなばつが悪いような表情をしている植木も良い良い。
 正直この時点で「あ、今週は大丈夫」と思いました。何って、演出と作画。
 キャラクターがちゃんとキャラクターの感情に則って「演技」をしているようなら大丈夫、ですから。

 森を走る森あいに戻り。「いま、自分にできることをやる」って、いい台詞ですよなあ。それをなかなか実行に移せないのが、世の中ってものですが。

 場面変わって、アノンと対峙する佐野・鈴子・バン・ディエゴスター。束になってかかってもまるで歯が立たない、のを考えてみると、先週の李崩がいかに強かったかが分かりますが。
 ところで、バンとディエゴスターは、この局面でいい役回りを振られていて、ちょいとおいしいところ取りですね。キルノートンにはかなわないかもですが。
 マグネティック(略)と、生きた見えない神器を繰り出す前振りが出た時には(これ原作には無い場面でした)かなーりいいところさらって行っちゃうのかとハラハラ。
 というかマグネティ(略)、派手なポーズもあって、てっきり出してくれるものと思い、テレビの前でひとりで「おい待てマジかぁぁぁ」と声に出して突っ込んでしまいました……。

 一方、森あいとキルノートンの邂逅。
 訳も明かさずメガネ好きにしてくれって言われたら、そらまあ変態に見えるかもしんない(笑)。ここはまた、森あい@川上とも子さんの声のひっくり返りっぷりがナイス演技。
 それにつけても、この土壇場に、こんなおもしろげな場面をつっこんでしまう「うえきの法則」の作品世界が大好きだー。

 しかしキルノートンの過去は意外にも重いもので。「才」は賜わりものでありながら、負担になることもありえるというのは、実は「うえきの法則」という作品上では結構目新しい切り口で、ゆえに単なる思いつきの不幸な過去話とは違った重みがちゃんとあります。
 でも行き着くところがぶりっ娘ポーズってのは、考えたら負けなのか!

 ちなみに原作ではこの過去エピソードがまずキルノートンの独白の形で入ってから、メガネ好きにしてくれと頼む場面へと繋がっていました。
 原作での、シリアス→ページをめくったら超ギャグシーンへ、という展開も良かったのですが、アニメでのシーン付け足し場面順番入れ替えも、また別種のカタルシスを生み出していて、なかなかに良かったのではないかと思います。
 そして最大の違いは、実はメガネ好きにしていない、というくだり。原作では普通に「メガネ好きにして連れてきた」となっていましたから。
 何だかキルノートンの株が上がりまくり、フォローされまくり(そしてあいちんGJ)で普通に感動話になっていて。若干驚きましたが、自然な流れだし、洗脳ではないということでキルノートンの決意をより汲み取っているしで、これはナイスな補完でした。一歩間違えば恥ずかしくてしょーがない話になってしまいそうではありますがっ。

 ……それでも結果は、速攻終了。な、わけですが。
 南無南無。

◇Bパート
 二時間をかけて、九ツ星神器を習得。
 間髪を入れず十ツ星の修行に。小さなやりとりですが、マーガレットと植木の会話がいい味出しています。

 一方、いい味出すどころじゃないキルノートン(笑)。ある意味最高においしい役どころではあるんですが。

 キルノートン離脱、しかもアノンがいずれにせよ無駄だ、と言葉で追い討ちをかける中、全身震えながらも、植木が来てくれることを信じ、告げる森あいが、ここは可愛いよりも格好良いです。
 盲目的な信頼ではなく、ここまでの仲間としての絆あっての信頼。であるからこそ、佐野や鈴子達にも、立ち上がる力を与える。

 そして再開されるアノンとのバトル。
 皆で一丸となって立ち向かう様、それでも圧倒される様子が、きっちり動きでもって描かれていて、感情移入度もひとしお。さりげなく鈴子をかばっているバンとディエゴスター(原作では佐野&鈴子をかばっていたんだけどね……?)が、いい漢っぷりを見せていたりして。
 ……だがしかし鈴子への触手もどきの波花は、ちょいとサービス過剰ですよ。イエローカード。

 とか言いつつも固唾を呑んで見守り、このアクションシーンは面白かったんですがしかし、アノンの台詞「8時間40分か」が微妙に浮いてしまったのは残念でした。
 本来、それくらいの時間、戦い続けていたはずなんですねこの場面。しかし切れ目なくアニメにしてしまった為に、突然の時間経過に「???」となってしまった人も居るのではないでしょうか。

 まあ、ここからの展開を観た後だと、些末事と思えてしまいますけれども。

 四人が倒れ伏し、無傷のアノンが、いよいよ森あいに手を伸ばす。
 語られるアノンの”夢”。

 ……あああ、もう、全然だめだ私。アニメで声にしての台詞を聞くまで解らなかったー!
 アノンにとってこの四次選考は「夢へと至る道」だから、戦いの舞台の名前を「道」にしたのか、そうか……気づくの遅すぎだ自分。

 アノンの語る夢――まっさらな「道」。
 夢、そのものよりも、アノンの狂気のほうが際立って見えます。福山潤さんの演技の素晴らしさもさることながら、描かれた表情の小さな動きが、アノンというキャラクターを雄弁に物語っていて、見応えがありました。
 そういえばアノンは初登場の時も、表情がすごく良かったっけ。「アノン」の姿での登場場面は少ないのに、強い印象を残しているのは、ひとえに表情の強さと、声の演技の力に尽きると思います。
 最初に見たときはげげっと思ったピンク色の髪も、今ではむしろこれ以外のどの色でもハマらない、と思えるようになった……。

 アノンの進むべき道には、不要なもの。ゆえにか、投げ棄てられる森あい。
 瞬間、すべての音が消え、アノンの夢の成就を祝うかのように昇る朝日――それを見て、「夜明けか」と呟くアノンの、いっそ穏やかな優しい声の響きに、寒気を覚える。

 けれど、朝日の中から現れたのは。

 ここで「No Regret」は、原作既読者のみならずオープニングを観た人、きちんと観込んでいた人であれば、かなりの割合で予想できていたかと思いますが、それでもなおかつ燃えてしまう不思議。
 いやむしろ、予想ではなく期待していたから尚更、なのでしょうか。
 飛び来る植木の表情、受け止めての旋回、そして森あいの泣き笑いの可愛いこと健気なこと。
 眼精疲労の目に沁みますことよ……。

 さて、ここから始まる本当のファイナル・バトル。
 来週と再来週。いわゆるひとつの「刮目して待て」ってヤツです。

 まだありますよ――最大級の隠し玉が。ひとつならず、いくつも。

【スタッフ】
脚本:荒木憲一
絵コンテ:中山ひばり
演出:孫承季
総作画監督・作画監督:堀越久美子

【ゲストキャラ】
マーガレット:池田秀一
キルノートン:千葉進歩
ディエゴスター:大川透
バン:竹本英史
ナビ獣:櫻井理絵

【原作コミックス該当箇所】
第149話 それぞれの想い(16巻)
第150話 死ぬなよ(16巻)
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